あげくだ生活ナビ 5/9号 逃げる

みなさんこんにちは。
逃げるという言葉は、どうも評判がよくありません。
正面から行け。向き合え。逃げるな。
そういう話は、だいたいもっともです。
もっともですが、毎日それを全部まともにやると、だいたい疲れます。

人はそんなに強くありません。
見られたくない。受けたくない。囲まれたくない。
少し離れたい。別の世界へ入りたい。
そういう気分は、案外まっとうです。
逃げるというより、いったん外す。
まともに受けない。別ルートを使う。
そのくらいのほうが、暮らしは少し長持ちします。

今回は、そんな「逃げ方」のための道具を5つ。
立派ではないが、妙に気になる。
そして少しだけ、役に立つかもしれない。
そういう回です。


1|変装キット(正面から逃げる)

鉢巻、ランニングシャツ、パンツ。
中身だけ見ると、たいしたことはありません。
でも、発想はかなりいい。
人は昔から、まず顔を変えて逃げてきました。
別人になるほどではない。
でも、少し雰囲気をずらす。
それだけで気分まで変わることがあります。
真正面から受けるのをやめる。
まずは見た目から逃げる。
そういう雑な知恵は、案外きらいではありません。


変装キット

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2|ポータブル隠し小道具(見せたくないものを逃がす)

貴重品というほど大げさではないが、
あまり人に見せたくないもの、というのはあります。
現金、通帳、予備の鍵、少し微妙な紙類。
そういうものは、きれいに並べるより、まず逃がしたほうが早い。
防犯といえば防犯ですが、
要するに「見つからなければ面倒が減る」という話です。
堂々と守るのではなく、目立たなくする。
逃げるとは、そういう静かなやり方でもあります。


ポータブル隠し小道具

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3|迷路型脱出ゲーム(遊びの中へ逃げる)

逃げることを、わざわざ遊びにしてしまう。
これはなかなか筋がいいです。
現実の面倒から離れたいのに、
ただぼんやりしていると、余計なことまで思い出します。
だったら、別の面倒に入る。
鍵を探す、謎を解く、出口を見つける。
どうでもいいようで、かなり大事です。
頭を別の場所へ連れ出す。
逃げるとは、ただ怠けることではなく、
意識をうまく誘拐することなのかもしれません。


迷路型脱出ゲーム

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4|サバイバル用コンパクトキット(本気の逃走を夢見る)

こういうものを見ると、人は少しだけ真顔になります。
本当に使う日が来るのか。
来ないほうがいいに決まっています。
でも、逃げ道がゼロだと思うと、人は妙に不安になります。
役に立つかもしれない、という可能性を一つ持っておく。
それだけで少し落ち着くことがあります。
大げさなようで、わりと本音です。
人は準備によって安心するというより、
「いざとなれば逃げられる」と思いたいのです。


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5|小型折りたたみ電動カー(歩かずに逃げる)

逃げるといえば走るもの、という感じがあります。
でも、毎回そんな元気はありません。
できれば座って逃げたい。
できれば静かに、あまり汗をかかずに離脱したい。
そう考えると、こういう乗り物はかなり正直です。
根性より機動力。
努力より撤収。
正しいかどうかはともかく、気持ちはよく分かります。
人力で頑張らない逃げ方は、少し未来的で、少し情けなくて、かなりいいです。


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まとめ

逃げるというのは、負けることと少し似ています。
だからあまり好かれません。
でも実際には、全部を正面から受けるほうが無理です。

顔をずらす。
隠す。
遊びへ移す。
備える。
機動力で離れる。

そうやって少し外しながら、人は毎日をしのいでいます。
立派ではないが、かなり本当です。
今回はそんな回でした。

ひよっこ
編集者のひとこと
逃げるのが下手な人は、たぶん真面目です。私はできれば、池崎の格好で、サバイバルキット背負ってスクーターで逃げたい派です。

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