みなさん、こんにちは。
世の中には、漏れて困るものがあります。
水。
音。
燃料。
秘密。
そして、できれば人前では漏らしたくないもの。
一方で、少しずつ漏らした方が都合のよいものもあります。
植木にやる水。
部屋に差し込む光。
たまったストレス。
何でもしっかり閉じ込めればよい、というものでもありません。
出すべきものは出す。
止めるべきものは止める。
今回は、そんな「漏らす。」に関係する商品を集めました。
■1 植木に水を、少しずつ漏らす
水やり当番 自動水やりバッグ
容量6.5リットル・3つの給水口付き
植木に水をやるのは、意外に面倒です。
毎日少しずつやればよいのですが、忙しかったり、旅行に出たりすると、そうもいきません。
だからといって、一週間分をまとめて鉢に注いでも、植木は喜びません。
人間なら一晩で一週間分の酒を飲もうとする者もいますが、植木はもう少し節度があります。
この商品は、袋に水を入れて吊るし、少しずつ水を落とします。
電気もポンプも使いません。
袋の中の水が、自分の重さで勝手に漏れていく。
出る量は調節できるので、植木の様子を見ながら、ちょうどよい漏れ具合を探します。
最新の電子制御もよいですが、こういう単純な仕組みには安心感があります。
ただし、調節を間違えると、旅行から帰った時に植木が干からびているか、鉢の周囲が池になっています。
何事も、漏らし加減が大切です。
■2 漏らす寸前に現れる、携帯トイレ
携帯トイレ 使い捨て8個入り
男女兼用・吸水・消臭タイプ
お盆や正月の帰省ラッシュ。
高速道路は大渋滞。
次のサービスエリアまで、あと10キロ。
しかし、ナビの到着予想時間は一時間後。
そんな時に限って、不意にもよおします。
最初は我慢できる気がします。
しかし、だんだん会話が減り、額には脂汗が浮かび、道路案内の「次のサービスエリア」という文字だけが神々しく見えてきます。
そんな悪夢のような時に、天使のように見えるのが携帯トイレです。
普段なら、見た目や使い心地に文句を言うかもしれません。
しかし、緊急時におしゃれは必要ありません。
人間の尊厳は、次のトイレまでの残り距離によって、簡単に揺らぎます。
男性なら、ペットボトルとロートでも何とかなると思う人がいるかもしれません。
しかし、車内で本当に実行する勇気があるかどうかは、また別の問題です。
使わずに済むのが一番です。
それでも車に一つ積んでおけば、渋滞中の心の余裕は、かなり違います。
■3 絶対に漏らしてはいけない、軍用燃料缶
ジェリカン 20リットル
軍用携行缶タイプ・グリーン
ジェリカンとは、いわゆる軍用の携行燃料缶です。
戦争映画で、ジープのお尻や側面にぶら下がっている、四角くて無骨な缶です。
だいたい20リットルほど入ります。
戦時中の米軍ジープが、仮に燃費1リットルあたり5キロほどなら、ジェリカン一つで100キロほど走れる勘定です。
今のガソリン車なら、車種によっては、その何倍も走れるでしょう。
水なら少しくらい漏れても、床を拭けば済みます。
しかし、燃料は漏らしてはいけません。
匂いがする。
引火する。
話が急に物騒になる。
だから頑丈で、持ち運びやすく、漏れにくい形になっています。
映画の中では格好よく見えますが、自宅に置くと、急に軍事作戦でも始めるような雰囲気になります。
災害用や農機具用として役立つ場面はあります。
ただし、あなたの車が電気自動車なら、残念ながらお呼びではありません。
お呼びじゃない。
こりゃまた失礼しました。
■4 アイアン・メイデンを外へ漏らさない
YOPIN 吸音材
30×30×5センチ・12枚入り
ある日、仕事にも人間関係にも疲れ果てたとします。
こんな日は、静かな音楽では駄目です。
アイアン・メイデンを、できればフルボリュームで聴きたい。
ところが、音を出した瞬間、子どもは泣き、犬は吠え、家族は近所から苦情が来ないか慌て始めます。
ストレスを発散したいだけなのに、新しいストレスが増えていきます。
そこで、壁に吸音材を貼ってみます。
ピラミッド型のスポンジが、部屋の中の反響を少し抑えてくれます。
ただし、これを貼れば完全防音になるわけではありません。
部屋の外へ漏れる音を本気で止めるなら、壁、窓、ドア、床まで考える必要があります。
そんな大工事は面倒です。
とりあえず両面テープで貼れるところから貼っていきましょう。
天井と四方の壁を埋めるには、何セット必要なのか。
そんなものは適当でよいのです。
ロッカーは細かい計算を気にしません。
もっとも、家族と近所は気にします。
■5 マンションのベランダに、木漏れ日を漏らす
アストロ サンシェード
グリーン・2×3メートル
たまに、木漏れ日が恋しくなることがあります。
白樺林。
桜並木。
風に揺れる葉の隙間から、地面へ落ちる細かな光。
しかし、都会のマンション暮らしでは、窓の外に突然森が生えることはありません。
そこで、ベランダに緑色のサンシェードを張ってみます。
本来は日よけや目隠しに使う商品ですが、布の隙間から光が漏れれば、床や壁に少しだけ緑色の陰影が落ちます。
本物の森には鳥が鳴き、風が吹き、虫も飛んできます。
こちらは布を一枚張っただけです。
それでも、光が揺れて見えれば、人間は案外簡単に森の気分になれます。
本物でなくてもよいのです。
木漏れ日という美しい言葉と風景を、生活の中に少しだけ残せれば、それで十分です。
ただし、台風の日には森の気分などと言っていないで、さっさと取り外しましょう。
編集者の一言
漏れるのは、だいたい困ることです。
水漏れ。
音漏れ。
燃料漏れ。
情報漏れ。
どれも歓迎されません。
しかし、何もかも閉じ込めた生活も、少し息苦しい。
植木には水を漏らす。
部屋には光を漏らす。
音楽には、たまには感情を漏らす。
人間も、少しくらい本音や弱音が漏れる方が、ちょうどよいのかもしれません。
ただし、高速道路の渋滞中だけは、絶対に漏らさないように。
人生はシャレで済みますが、車のシートは、なかなかシャレでは済みません。
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