浮く。
みなさん、こんにちは。
人は、浮いているものに弱い。
電球が浮いていると見てしまう。
映像が宙に浮けば立ち止まる。
テーブルが浮いて見えれば、理屈が分かっても少し怖い。
玉がふわふわ浮けば、自分でもやってみたくなる。
部屋の中に水のような光が揺れれば、それだけで気分まで少し浮いてきます。
今回は、水にぷかぷか浮くものではありません。
水もないのに、なぜか浮いている。
あるいは、浮いているように見える。
そんな「浮く。」商品を集めました。
■1 机の上で、電球をわざわざ浮かせる
磁気浮上 回転LED電球ランプ
タッチ制御・360度ワイヤレス自動回転ライト
こういうものを見ると、まず思います。
安ければ欲しい。
もらったら嬉しい。
別に部屋の明るさだけを考えるなら、普通の照明で十分です。
それなのに、わざわざ電球を宙に浮かせる。
しかも、くるくる回る。
役に立つかどうかで言えば、そこまででもありません。
しかし、机の上にこれがあるだけで、来た人はまず一度立ち止まります。
「なんで浮いてるの」
その一言が欲しくて置くような商品です。
最初の三日間は、来客全員に見せたくなるでしょう。
四日目からは普通の照明に戻ります。
それでも、浮いている電球というだけで、少しだけ家の中に未来が来た感じがします。
■2 黒い棒が回るだけで、いろいろ浮いて見える
Tonefu3D ホログラムファン
3DホログラムLEDプロジェクター・50cm
なんか黒い棒が、くるくる回るだけ。
なのに、気がつけば空中に絵や文字や物体が浮いて見える。
一度見たら、だいたい誰でも「なんでやろ」と思います。
仕組みを説明されても、気持ちの半分は納得しません。
お店で使えば広告になります。
家で使えば、完全にコケオドシです。
でも、そういうのでいいんです。
来客を三分ほど黙らせたい時には、かなり有効です。
ただし、よく見れば高速で羽根が回っているので、むやみに近づかない方が安全です。
不思議なものには、少し距離を置いた方が美しく見えることがあります。
■3 理屈では分かっても、使うのをためらう浮遊テーブル
SALUDABLE テンセグリティ インテリア 浮遊テーブル
木製・組み立て式
このテーブル、どう見ても浮いています。
いや、正確には浮いて見えます。
物理法則にはちゃんと従っているのでしょう。
糸や張力や重心の関係で、きちんと成立しているのでしょう。
でも、こちらの気持ちが追いつきません。
見た瞬間に思うのは、
「なんでこのテーブルは浮いてるの」
です。
理屈が分からないから、上にコーヒーカップを置くのを、少しためらいます。
理屈では落ちない。
でも、理屈とコーヒーカップの間には、少し距離がある。
そういう、不安と納得の中間あたりを楽しむ商品です。
■4 買っただけでは、一ミリも浮かない幽霊ボール
ゾンビボール フローティングボール
浮かぶ玉・舞台マジック用
銀色の玉が、布の周りをふわふわと漂う。
舞台で見れば不思議です。
そして、つい自分でもやってみたくなります。
ただし、この商品は、買っただけで勝手に浮くわけではありません。
本当に必要なのは、電源でも磁石でもなく、持ち主の練習です。
鏡の前で何度も試す。
手の角度を調整する。
布の動きをごまかす。
成功すれば魔術師です。
失敗すれば、銀色の玉を布の中でゴソゴソ動かしている人になります。
家族に見せた時に「仕掛け見えたで」と言われても、そこからが修行です。
浮いているのは玉ですが、本人の気持ちもだいぶ浮き沈みします。
■5 部屋の中で、自分だけ少し浮遊する
LETOUR 海ライト オーロラランプ
16色変換・ウォーターリップル・USB充電式
なんの変哲もないライトに見えます。
ところが、部屋を暗くして点けると、天井や壁に水のような揺らぎが広がります。
すると急に、こちらの気分が変わります。
水に浮いているのは商品ではありません。
浮いているのは、むしろ自分の感覚の方です。
海の底とまでは言いませんが、少なくとも、いつもの六畳間ではなくなります。
暑い夜にぼんやり眺めていると、少しだけ頭の中が軽くなります。
眠れるかどうかは本人次第です。
でも、天井を見ながら、今日は現実より波の方を見ていたい、という夜にはちょうどよさそうです。
編集者の一言
浮いているものを見ると、人は少し機嫌がよくなります。
地に足がついた生活ばかりしていると、息が詰まるのでしょう。
電球が浮く。
映像が浮く。
テーブルが浮いて見える。
玉がふわふわ動く。
最後には、自分の気分まで浮いてくる。
別に役に立たなくてもよいのです。
なぜか分からないが、ちょっと不思議。
それだけで、人間は少し楽しくなれます。
ただし、あまり浮かれすぎると、財布の中身の方が先に地に落ちます。
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